卓球王国PLUS
中国が今、最も重視する『3つの基礎力』<その1>正しいフォームを身につける

中国が今、最も重視する『3つの基礎力』<その1>正しいフォームを身につける

卓球王国5月号 特集「基礎は裏切らない」より

中国の山東省出身で、現役時代は中国ナショナルチームに招集された実績を持つ李龍飛。来日後はジュニア選手からトップ選手までを指導し、定期的に中国でも合宿を行う李コーチが、現在の中国が最も重視する基礎力を紹介する。

孫穎莎(中国)は、フォーム、打球点、フットワーク、そしてボールタッチのすべてが備わっている選手

Text by

李龍飛Li Longfei

解説=李龍飛(大阪・Dream卓球クラブ)supervised by Li Longfei

モデル=李天佑(左)&李天翔(Dream卓球クラブ)supervised by Li Tenyu & Li Tensho

フォームだけではなく、個性を活かすためのボールタッチが見直されている

私はクラブの子どもたちを連れて、定期的に中国で合宿を行っています。その際、現地の指導者や選手と意見交換をするのですが、最近になって強く感じるのは中国の指導現場における基礎の捉え方の変化です。

 従来の中国は、徹底したフォーム作り、打球点、フットワークの3つを基礎力として定義し、質の高い練習と練習量によって選手を強くしてきました。この中でもフォームについてはより厳しく、私が現役の頃はフォームが1センチでも狂うと許されないほど、厳しくフォームをたたき込まれました。

 この「正しいフォーム」を基礎として重視する指導は今も続いていますが、最近の傾向としてボールタッチを見直すようになってきています。これは技術や用具の進化により、回転や変化への対応のほか、ラリーの速度が極限まで上がっているため、決まった形(フォーム)だけで打つことが難しくなっているためです。どんな体勢でも柔軟なボールタッチで打てて、返球できる能力が求められています。

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