卓球王国PLUS
【メンタルってなんやねん!】負けることに恐怖反応を示す子どもたち

【メンタルってなんやねん!】負けることに恐怖反応を示す子どもたち

卓球のメンタルって「なんやねん」

卓球王国2026年7月号掲載

Text by

岡澤祥訓Yoshinori Okazawa

●メンタルトレーナー 岡澤祥訓(おかざわ・よしのり)
奈良教育大名誉教授。卓球の日本代表、プロ野球、柔道などの競技でメンタルトレーナーを務めている

試合中に泣き出してしまう子ども(全日本ホカバより) *写真と本文は関係ありません

自分の怒りをコントロールできずに試合中に泣き出してしまう子がいる

 子どもたちの中には、自分の感情をコントロールできずに試合中に泣き出してしまう子がいます。それは単に「負けて悔しい」という感情ではなく、一種の「恐怖反応」を示している場合があります。負けそうになると震えてしまったり、話ができなくなったりする子もいます。おそらく、負けたことで親やコーチに殴られたり、罵声を浴びせられたりして、厳しく叱責されてきた経験が多くあるのではないかと推測できます。

 もちろん、怒られるからではなく、純粋に負けたことが悔しくて「悔し涙」を流している子どももいます。このような場面に遭遇した時は、「悔し涙は、それまで頑張ってきたからこそ流せるのですよ。次も思い切って挑戦してください」と話すようにしています。

 近年、実力をつけた子が中学生から親元を離れ、強豪校で寮生活を送ることも当たり前になってきました。本来、中学生は親と一緒に住み、勉強やスポーツに励む時期です。ところが、低年齢化が進んでいる卓球界では、この20年ほどの間に「小学生のうちに結果を出すと、親元を離れて練習に明け暮れる」というスタイルが定着しました。

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