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【逆襲の30s】 30代の底力「年齢なんて関係ないぜ!」前編

卓球王国2024年2月号掲載

なぜこれほど4人の個性は光り輝くのか

 2023年10月の全日本選手権(団体の部)でファースト(千葉)が初優勝を飾った。35歳の高木和卓と大矢英俊、32歳の松平健太の3人で、シチズン時計、明治大、愛工大名電高を退け、決勝でも愛知工業大を完封。若手の勢いを30代の3人がテクニックとパワー、そして戦術で上回った見事な優勝だった。
 その1週間後、全日本社会人選手権では34歳の松平賢二(協和キリン)が奮闘し、9年ぶりの優勝を飾った。「オレたちに年齢は関係ないぜ」と言わんばかりの30sの活躍。
 青森山田OBの4人のモチベーションと、彼らが若手に伝えたいことはなんだろう。和気あいあいとした熱い座談会が始まった。

写真=中川学 photographs by Manabu Nakagawa

interview by

今野昇Noboru Konno

松平賢二 まつだいら・けんじ

●協和キリン
1989年4月6日生まれ(34歳)、石川県出身。青森山田高、青森大卒。2012年世界選手権団体3位。11年全日本選手権3位・混合ダブルス優勝、14、23年全日本社会人選手権で優勝

 

松平健太 まつだいら・けんた

●ファースト 1991年4月11日生まれ(32歳)、石川県出身。青森山田高、早稲田大卒。2006年世界ジュニア優勝、世界選手権団体と男子ダブルスで5個のメダルを獲得。09・22年全日本選手権2位

 

高木和卓 たかぎわ・たく

●ファースト
1988年9月29日生まれ(35歳)、東京都出身。青森山田高卒業後、東京アートへ。2002年全国中学校大会優勝、06年インターハイ優勝、05年全日本ジュニア優勝、12年全日本社会人優勝、世界選手権4回出場

 

大矢英俊 おおや・ひでとし

●ファースト
1988年8月10日生まれ(35歳)、三重県出身。青森山田高、青森大卒業後、東京アートへ。2003年全国中学校大会優勝、05年世界ジュニア団体優勝、06年世界ジュニア3位、08年世界選手権団体3位、07、12年全日本選手権3位、19年全日本社会人優勝

「ファーストの優勝、卓さんと大矢さんの頑張りに刺激を受けた」(松平賢二)

●ー頑張っている30代選手ということで、最初にこの企画を聞いた時にはどうでしたか?

松平健太(以下健太) 王国、ネタがないのかなと(笑)。

松平賢二(以下賢二) 確かに表紙を飾るというのは、ちょっとやりすぎた感がありますね(笑)。  

●ーそこはノーコメント(笑)。まずは賢二の全日本社会人優勝から振り返ってもらいましょう。

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