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バタフライの価格戦略の流れとドイツラバーとの駆け引き

ニッタクの14年ぶりの勝負ラバー『ジェネクション』の投入。

別冊卓球グッズ2024掲載「蝶を撃つ ジェネクション」より

Text by

今野昇Noboru Konno

一般ユーザーはもはやバタフライのラバーとドイツラバーの差異がわからなくなっているというのに、なぜバタフライがラバーランキングでも上位を占めるのか

昨年、卓球市場の話題はバタフライの『グレイザー』だった。さらに『ディグニクス』(9,405円)、『テナジー』(7,920円)、『グレイザー』(5,445円)、『ロゼナ』(4,400円)と揃え、まるで攻め込んでくるドイツラバーに対して堅牢(けんろう)な城を完成させたようなラインナップとなった。※1

 卓球王国WEB用具売上ランキング※2でトップ10に入るドイツラバーは『ファスタークG-1』(5,984円)、『ファスターク C-1』(5,808円)、『ヴェガ ヨーロッパ』(4,224円)、『ライガン』(3,520円)、『ラクザ7』(4,840円)、『V>20 ダブルエキストラ』(5,720円)。

※1 国際卓球販売価格(税込)を参照(2024年4月時点/バタフライの一部商品がオープン価格で、比較のために掲載)
※2 全国各地の卓球ショップ9店の売上ランキングをポイント制にして作成

 現時点でバタフライ以外のメーカーでは、ニッタク、ヤサカ、VICTAS、XIOMがトップ10にいる。ニッタクとVICTASはラバー発売と同時に全国に営業をかけるパワーを持ち、ヤサカは『マークV』時代から「ラバーのヤサカ」という根強い卓球ショップからの信頼感を集め、特に老舗ショップに強い。

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