【用具のこだわり】田村美佳

巻頭インタビュー 張本美和 頼もしき15歳。「何か飛び抜けたものを持たなければいけない」 [後編]
この1年を振り返ると、自分でもどうして成績が残せたんだろうと不思議に思っているんですが、辛い時でも我慢して頑張ってきたことが、今に繋がっているんだと感じています。
2024年3月号掲載
Interview by
中川 学Manabu Nakagawa

写真=中川学 photographs by Manabu Nakagawa
努力家で礼儀正しく、優れたコミュニケーション能力を持つ張本美和。 その性格を土台に、大舞台での経験が促進剤となり、 想像を超える成長曲線を描いている。 世界チャンピオンになることを約束した15歳の今に迫る。
孫穎莎選手にはタイムアウト後の一瞬の気持ちの
迷いがなければ越えることができたと思っています
ー12月に中国で開催されたITTFの世界混合団体ワールドカップに出場しました。特殊な試合形式でしたが中国をはじめ、各国のトップ選手と対戦しました。 混合ダブルスでは戸上選手(隼輔/明治大)と組んで王楚欽/孫穎莎(中国)の世界チャンピオンペアにも勝ちました。張本選手にとってどんな大会でしたか? 張本美和(以下・張本) 私は混合ダブルスと女子ダブルスに起用していただいて、まさか混合ダブルスで中国の世界チャンピオンペアに勝てるとは思っていませんでした。 女子ダブルスでは以前に孫穎莎/王曼昱(中国)に勝っていたので、今回は王曼昱と陳夢のペアでしたが、タイプは似ているのでチャンスはあると思っていたんです。その女子ダブルスは負けてしまって、自分が予想していたのと反対の結果になりました。