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邱建新「最初にタイムアウトを取った理由を伝え、その後に具体的なアドバイスを行う」

試合を変える「1分間」のアドバイス

卓球王国2023年5月号掲載

吉田安夫監督(故人)に見出されて、青森山田学園の外部コーチとして有望な日本の若手を指導してきた邱建新。
水谷隼、石川佳純のプライベートコーチとしても有名。
先進的な指導とベンチでのアドバイスが高く評価されている。

邱建新[邱卓球塾]

ベンチコーチは勝敗を分ける大きな責任を背負っている。
勝つためのアドバイスを的確かつ自信を持って伝える。

 ベンチコーチとして重要なことは、自分の選手のことをよく知ることです。勝たせるための技術的なアドバイスをしても、選手によってその時にできる技術とできない技術があることをわかっていなければいけません。

 たとえば、相手のストップに対して消極的なプレーで後手にまわっている選手に対して、ゲーム間のアドバイスで、「ストップをフォアフリックで攻撃していこう」と伝えても、その選手がフリックが苦手ならばアドバイスとして適切ではありません。また、たとえフリックできる技術力を持っていたとしても、メンタルが弱くなった状態ではフリックが使えなくなる場合もあります。技術だけではなく、メンタルや戦術、試合の状況も踏まえて考え、アドバイスしなければいけません。

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