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【セカンドキャリア】ヨルゲン・パーソン「監督としてメダルを獲りたいと熱望している。それがコーチとしてのやりがい、ぼくのモチベーションなんだ」

[元世界チャンピオン]

卓球王国2024年7月号掲載 セカンドキャリア。選手たちのその後」より vol.10

ワルドナーとともに1980年代からの卓球界をオールラウンドの攻撃卓球に導いた男、ヨルゲン・パーソン。
スウェーデンの黄金時代を築き、30年間のプロ生活を経て、スポットライトを浴びる舞台を降り、選手を支えるコーチの道を歩んでいる。世界の頂点を極めた男の現在のやりがいとは何だろう。

Text by

今野 昇Noboru Konno

写真は今年4月にスウェーデンのカール16世グスタフ国王から、スポーツ界への貢献を讃えられ、勲章を授与されたもの(写真は本人提供)

[ヨルゲン・パーソン]
1966年4月22日生まれ、スウェーデン・ハルムスタッド出身。1986年ヨーロッパ選手権で団体とシングルスで優勝。1989年世界選手権団体優勝、1991年世界選手権シングルス優勝。2000年シドニー五輪、2008年北京五輪ではシングルスで準決勝に進んだ。現在、スウェーデン男子監督

1986年のヨーロッパ選手権で優勝。19歳の時だった

1991年世界選手権千葉大会で優勝したパーソン(相手はワルドナー)

30年間プロ選手でいたけど、選手時代にセカンドキャリアを考えるのはとても難しいことだった

パーソンは19歳でヨーロッパチャンピオンになり、1989年世界選手権でスウェーデンを団体優勝に導き、1991年世界選手権では世界チャンピオンになり、3度の世界団体優勝を成し遂げた。前陣から後陣まで広いプレー領域でのオールラウンドプレーは、現代のシェークハンド卓球のモデルとなった。

2008年北京五輪では42歳ながら準決勝に進み、2012年ロンドン五輪で引退するまで五輪に7回出場。現在、スウェーデン男子監督を務めるパーソンは、韓国でのWTTチャンピオンズの後に日本に立ち寄った。 

 1982年に16歳でナショナルチームに選ばれた時がプロ選手としての出発点。2012年ロンドン五輪が終わった後に国際大会からは引退。46歳だった。30年間プロ選手でいたけど、選手時代にセカンドキャリアを考えるのはとても難しいことだった。 

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