呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
全日本優勝インタビュー 早田ひな「2年間の選考レースが自分自身を何倍も何十倍も強くしてくれました」後編
卓球王国2024年4月号掲載
「目標を達成できるようにこの半年間、いろいろなところからの刺激を受けながら、『昨日よりも今日は成長したな』と思えるように頑張っていきたい」
Interview by
今野昇Noboru Konno
自分ひとりの力ではここまでは来ていない。チームのみなさんがいなかったら、2年間は耐えられなかった
●─日本はパリ五輪に向けて早めに代表が決まり、早めに準備ができるという有利な面もあります。この2年間の選考レースを振り返って、どう感じていますか?
早田 常に悩みながら、どの大会に出場するのかを選択していた2年間でした。たとえば、国内の試合ではなく海外の試合を選ぶとか、体力面を含めて調整が大変でした。いろんなことを含めて2年間の選考レースが自分自身を何倍も何十倍も強くしてくれました。技術としての進化もそうだし、メンタル的な部分もそうです。体力、そして人間力の部分もそうです。
最初のLIONカップ(2022年・第1回選考会)の決勝で長﨑美柚(木下グループ)選手に0-3から4-3で勝った試合の映像を見たりすることもありましたが、あのままの自分だったらこの位置にいなかったかもしれないです。全体的に日本選手のレベルは本当に高いと感じていて、次やったら負けるかも、それならもっと進化しよう、もっと強くなろうと思っていました。