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【セカンドキャリア】渡邉将人 「卓球をやっていても仕事を頑張ればこれだけできるんだという姿を後輩たちに見せたい」

全日本混合複チャンピオン/シチズンウォッチ香港・台湾支社総経理]

卓球王国2024年8月号掲載「セカンドキャリア。選手たちのその後」 vol.12

大学を卒業したら青森に帰るつもりだった。
そんな時にシチズン時計に声をかけられ、渡邉将人の人生は違う方向に動き始めた。
社会人になって力をつけ、全日本選手権でも活躍。そして現役を退いてから仕事に向き合いながら、4年前に台湾へ赴任した。
卓球が彼の人生を作り、現役引退後の仕事が今の彼を作っている。

Text by

今野昇Noboru Konno

[わたなべ・まさと]
1977年3月1日生まれ、青森県五所川原市出身。五所川原一中から青森山田高へ進む。3年の時にインターハイベスト16。早稲田大の社会科学部に入学し、卒業後はシチズン時計に入社。全日本選手権混合ダブルスで優勝、シングルスではベスト8に4回、16(ランク)に7回入った。現在シチズン時計の子会社の「シチズンウォッチ香港・台湾支社」の総経理(代表)を務める

考える練習が増えたことで、社会人になってから強くなり、成績が上がった

青森県五所川原市で生まれ、小学生時代に卓球を始めた渡邉将人。サウスポーのペンホルダー表ソフトの速攻型。中学、高校、大学と目立った成績はあげていないが、シチズン時計に入社後、急激に力をつけ、全日本選手権で混合ダブルス優勝をはじめ、シングルスでは7回のランク(16)入りのうち、ベスト8に4回入っている。

卓球部監督を終えて、仕事に専念。広報室、経営企画部、国内営業を経て、2020年から台湾支社(シチズンウォッチ香港)の代表(総経理)として赴任している。

 高校時代は3年の時にインターハイでベスト16に入ったことや、アジアジュニアの代表になったことで、早稲田大に自己推薦で入学できました。大学4年の時に全日学でベスト16。大学まではあまりガツガツ卓球をやっていないほうだと思います。私の卓球スタイルは癖がありましたので、練習相手としてはあまり好まれませんでした(笑)。 

 ペンホルダーでしたが、バックハンドは高校時代から練習していました。2学年上の田㟢俊雄さんの卓球を見ていて、かっこいいなと憧れていました。卓球スタイルはペン表の人のプレーを参考にして、自己流でアレンジして考えてやっていました。

 大学3年の冬から就職活動を始めましたが、実業団チームに入るレベルではないと思っていたので、青森に帰って公務員になり、卓球を少し教えようかと思っていました。ところが、4年生になる直前にシチズンから声がかかったので、卓球をもう少しやろうかと気持ちが動きました。 

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