呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
大会までのカウントダウンは効果があるのか。緊張と焦りを作らないメンタル
卓球のメンタルって「なんやねん」
卓球王国2024年8月号掲載
Text by
岡澤祥訓Yoshinori Okazawa
「まだ時間はあるのだから今何をやればいいだろう」と考えさせたり、大会が近づいても焦らない雰囲気作りのほうが有効
大きな大会の前。たとえばオリンピック、全日本選手権、インターハイ、全国中学校大会のような大きな目標、もしくは大きな大会の予選前になると「◯◯大会まで、あと◯日」という日めくりを作っているチームを見かけます。
実際には、選手たちが大切な大会までどのくらいの日にちが残っているのかを知らないことはないでしょう。むしろ、そういうことを意識させないで「今できることをやっていこう」という考え方を持つべきだと思います。
もちろん、大会のことをあまりに考えていないとか、集中力を欠いている選手には効果があるかもしれませんが、オリンピックやインターハイなどの重要な大会日程を知らないような代表選手はいません。「オリンピックまであと◯日」「インターハイまであと◯日」という日めくりやカウントダウンは本当に必要なのでしょうか。