呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
【大会前の2週間】2週間前からトレーニング量を落とし、疲労回復をさせながら調子を上げる
大会前の2週間 君は何をすべきか。
●卓球王国2020年5月号・6月号掲載vol.1
「大会当日に最高のプレーをするために」 トーナメントの試合は負けたら終わりの一発勝負。そのトーナメントで最高のパフォーマンスをするための調整法が「ピーキング」だ。フィジカルの世界では「大会前2週間」がひとつのキーワードになっている。「大会2週間前 君は何をすべきか。」技術・メンタル・フィジカルの調整方法を選手と指導者から聞いてみよう。
1:フィジカル編
アドバイザー:田中礼人(たなか・あやと LIME PERFORMANCE/NTストレングス&コンディショニングコーチ)
「ピーキング」と「テーパリング」とは? 最高のパフォーマンスを発揮する手段
ナショナルチームのフィジカルトレーニングは基本的にはオリンピックを念頭においた4年サイクルと、それと別に1年サイクルで考えられています。毎年行われる世界選手権で良いパフォーマンスを発揮しながら、オリンピックを目指す4年計画を立ててトレーニングを実施していきます。
加えて、日本代表選手には毎月のようにワールドツアーもあります。
狙った試合でベストのパフォーマンスが発揮できるようにコンディションを上げていく「ピーキング」というものがあり、そのために徐々に練習やトレーニング量と頻度を落としていくことを「テーパリング」と言います。