呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
世界最大のラバーサプライヤー&卓球テクノロジー企業ESN[ドイツ]
卓球王国2023年8月号掲載
日本の卓球ラバー市場で50%以上のシェアを誇るドイツラバー。1991年に創業し、サプライヤー(供給会社)として現在、競技者用のラバーを年間数百万枚生産する「ESN」。加えて選手の発掘・育成の「コンパス」「エース」、デジタル分析の「スピンサイト」という子会社を持ち、「卓球テクノロジー企業」として発展を続ける。
ESNへの世界初の潜入ルポを敢行した。
Text by
今野昇Noboru Konno
世界で唯一の「卓球テクノロジー企業」に変貌を遂げたESN。「ラバーの組み合わせは無限」
ゲオルグ・ニクラスが1989年から準備を始め、1991年にスタートさせたラバー工場「ESN」。社員は270名を超え、毎日3シフト制で、年間数百万枚のラバーを生産。さらに選手発掘、育成のサポートをする「コンパス」と「エース」、卓球のデジタル分析を行う「スピンサイト」という子会社によって、世界で唯一の「卓球テクノロジー企業」に変貌を遂げたESNに取材を申し込んだ。競争相手と言うべきタマス(バタフライ)とは別のアプローチで、世界の17ブランドのラバーを生産し、卓球界への影響力を高めるESNの真実に迫ってみた。