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【セカンドキャリア】下山隆敬「現役をやめても卓球に対する思いが残るんですよ。ずーっとついて回るんですよ」

[全日本学生・社会人チャンピオン/協和キリン]

卓球王国2024年6月号掲載 「セカンドキャリア。選手たちのその後」vol.9

努力の人である。コツコツと努力を重ねて、全日本学生、全日本社会人で優勝した。もう少しで世界選手権に出るチャンスもあった。しかし、29歳でラケットを置き、卓球への未練を断ち切り、仕事に打ち込んだ下山隆敬。
仕事の楽しさを見つけたからこそ言える。「良い卓球人生でした」と。

Text by

今野昇Noboru Konno

[しもやま・たかのり]
1985年11月26日生まれ、大阪府大阪市出身。全国中学校大会3位、大阪桐蔭高時代にインターハイ準優勝。早稲田大に進み、全日学2連覇、協和発酵工業(現・協和キリン)に入社後、全日本社会人優勝。現在、協和キリン本社人事部に在籍

みんなが不安になっている時にもポジティブに考えられる。心が折れない。それは卓球を通して学んだことです

大阪市城東区生まれの下山隆敬は小学3年の時に団地の集会所で卓球を始めた。小学4年で紹介してもらった星野クラブで星野展弥(元ダブルス世界チャンピオン)に出会い、大阪桐蔭高でインターハイ準優勝。早稲田大2・3年で全日本学生チャンピオン。名門・協和発酵に入社後、全日本社会人で優勝。29歳で現役を退いた。

 小学4年で入った星野クラブは週2回しか練習がないので、夏休みは星野展弥先生が教えているママさんのところに連れて行ってくれて、夜にまた練習していました。夏休みにグーッと伸びた感じでした。

 中学に入っても星野クラブで週3回練習して、その頃から大阪桐蔭高に練習に行かせてもらっていたけど、毎日は練習をやっていない。中学2年の全中予選で負けて、試合を捨ててやる気がないからと星野先生にひどく怒られた。卓球をやめたいと思ったのはその時だけ。その頃から高校生まで奈良の岡澤祥訓先生のところに行ってメンタルサポートを受け、目標を設定するようになりましたね。中学3年で全中3位でした。

 高校1年で全日本選手権の一般でベスト32、高校2年の全日本ジュニアでベスト8、高校3年で全日本の混合ダブルスで2位、インターハイも2位でした。高校時代はスポーツクラスで勉強の成績はずっと1番でした。早稲田大(社会科学部)に入学して、大学1年の時から協和発酵(現・協和キリン)に入りたかった。協和発酵の卓球部に憧れがあったし、目標でした。大学3年の全日本学生で優勝した後に入社することを決めました。

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