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古川佳奈美:メイクで気合いがスイッチオン! 頂点目指す本格速攻ガール

追記:パリに繋がる気迫を見せた東京パラリンピック

(卓球王国2021年11月号掲載)

 初戦でリオ金メダリストのコスミナを下す好発進も、第2戦は課題としていた異質型のフェルネにストレートで敗戦。そこから井保コーチの提案で選手村を散策するなどして気持ちを切り替え、第3戦では強敵・王婷莛に勝利。しかし2勝1敗が3人となり、ゲーム率計算により3位。1勝2敗で予選リーグを2位通過して銅メダルを獲得した伊藤槙紀と明暗を分ける形となったが、トレードマークのしゃがみ込みサービスと、我慢してていねいに繋ぐラリー、そして気迫を前面に出した戦いぶりを見せた。「ショックでしたが、最後は勝てて良かった。パリでは圧倒的強さで優勝しようと決心しました!」(古川)

●女子シングルス C11予選リーグ〈3位敗退〉
古川 3(7, 9, -3, 7)1 コスミナ(ウクライナ)
古川 0(-5, -10, -12)3 フェルネ(フランス)
古川 3(8, 8, -9, 8)1 王婷莛(香港)

東京パラでは強敵・王婷莛(香港)に競り勝つ勝負強さを見せた古川

2024年4月発表世界ランキング枠でパリパラ出場権を獲得!

 各クラスの男女優勝者にパリ2024パラリンピック・シングルス出場権が与えられる23年10月「アジアパラ競技大会」。古川は準決勝で王婷莛に各ゲームは競りながらも1-3で敗れて3位。出場権獲得までわずかだった(同大会で和田なつきが優勝して出場権を獲得)。

 しかし24年4月発表世界ランキングが2位で、「世界ランキング枠」により古川はパリパラ出場権を獲得した。パリパラへ向けた古川のコメントは、後の『卓球王国』誌で掲載予定。

2度目のパラリンピックとなるパリ大会では悲願のメダル獲得を狙う(写真:ITTF)