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[クローズアップ]卓球の普及を忘れたのは誰なのか!? 

卓球王国2024年9月号掲載

競技志向に走りすぎた全国大会を見直し、卓球未経験の人が卓球に接するイベントを増やしていこう

5年前の2019年度と比べると5万人以上もの登録人口が減った日本卓球協会。コロナが沈静化したのに、その人たちは戻ってこない。子どもたちの卓球参加、高齢者の卓球への回帰。もっと真剣に考えないと「ヤバい」ことになりそうだ。

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今野昇Noboru Konno

7月に福岡で行われた全国ラージボール大会。競技志向の強い全日本ラージボール選手権から分離した形の大会だ

コロナ前の競技人口に戻らないのはなぜなのか

 最近、協会、卓球メーカー、指導者の方たちと会うと、必ず話題になるのが「卓球の普及」「登録人口減少」「中学校の部活動」のことだ。
 これらは卓球王国も含めて、選手やプロコーチ、卓球ショップなど卓球に関わる人たちに直結する問題でもある。卓球市場は昨年よりも良くなったという話は聞こえてくるが、コロナ禍前の2019年よりも日本卓球協会の登録人口が5万人以上減り、戻ってこないのはなぜだろう。
 原因のひとつは中学校での部活動の制限と少子化での競技者の減少だが、これは高校でも同じような現象が起きている。中学・高校の登録人口の減少は教員の働き方改革の影響で部活動が制限されてきたことにも関係している。

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