呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
もうひとつのパラ卓球「知的障がい者卓球」とは
8月29日に開幕する「パリ2024パラリンピック卓球競技」。パラリンピックの選手といえば「肢体不自由者」のイメージが強いが、水泳・陸上・卓球の3競技にのみ「知的障がい者」が出場する。ここでは、日本の知的障がい者卓球の現状や、パリパラ日本代表の3選手を紹介する。
強化と普及の2本柱で活動。社会人になってもスポーツを続ける場としての卓球
現在、国内における障がい者卓球は、肢体不自由者、知的障がい者、聴覚障がい者という各カテゴリーごとに統括組織が存在し、それぞれで大会や合宿などの活動が行われている。そのうち、肢体と知的にとっての最高峰国際大会が「パラリンピック」となっている。
8月28日から開催される「パリ2024パラリンピック」卓球競技では、障がいの程度=「クラス」別に試合が行われる。クラス1〜5が車いす、クラス6〜10が立位で、この2つが肢体不自由に該当(クラスの数字が小さいほど障がいの程度が重い)。そしてクラス11が知的障がいとなる。