[アーカイブ・女王の独白/前編]丁寧「自分だけが狙っているわけじゃないから、苦しい試合が連続してあるのも当たり前」
用具を変える派、変えない派の考え方。「考え方を変えたことで、前向きに用具変更を受け入れることができた」(松平賢二)
卓球の用具であるラケットとラバーは進化を続けており、より良い用具に巡り合うことは、試合で勝つための大切な要素になる。 用具に対する考え方はそれぞれ違うが、「自分に合う用具を使いたい」という気持ちは同じ。 この特集では、用具を「変える派」と「変えない派」というテーマで、選手、指導者など、さまざまな立場から用具選びについての考え方を紹介。「用具選びのコツ」として、参考にしていただきたい。
トップ選手とトップ指導者に聞く「時々変える派」&「頻繁に変える派」
トップ選手にとって、用具は勝つために譲ることができないアイテムだ。より上を目指し、強い選手に勝つための方法として、 ラケットやラバーをアップデートさせていく、「時々変える派」と「頻繁に変える派」の言葉に耳を傾けてみよう。
用具が好きで、用具への好奇心がある。 新しい用具は一度試してみることが多い。
頻繁に変える派 及川瑞基(岡山リベッツ) ぼくは用具が好きで、用具への好奇心があります。そのため、用具は結構頻繁に変えていくタイプです。特にラバーについては、今使っているものが良くても、回転性能に優れているとなれば一度は試してみます。ラバーはそれぞれ性能が違うので、打った時の感覚も違いますが、「このラバーのほうが良いパフォーマンスが出せる」となって、新しいラバーに変える傾向が強いですね。 ラケットも変えることが多くて、素材系のインナーもアウターも使いましたし、木材のみのラケットも使用したことがあります。弾むアウターから弾みを抑えたインナーにして、またアウターに戻るということもありましたが、合わせるラバーによってラケットも変わっていきます。 用具に迷っている方へのぼくなりのアドバイスとしては、変えることは悪いことではないと思うのですが、変えたらその用具の特徴がわかるまでしばらく使ってみることです。そこで良いと感じたら変更した用具を使って、もし合わないとなったら、新しいものにこだわるのではなく、元の用具に戻すことも必要だと思います。合わない時は、「戻す勇気」も大切ですね。
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