呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
[ラバー硬度ハード化現象]硬めがトレンド。でもその硬さで大丈夫!?
卓球王国2023年12月号掲載 前編
各社から多数のラバーが発売されている中で、ラバー選びの指標のひとつとなっているのが「スポンジ硬度」だ。しかし、スポンジ硬度=ラバー硬度と言って良いのか、硬いとどうなるのか、メーカーにより硬度の基準が違うのはなぜか……など疑問点も多い。特に近年は、主流ラバーのスポンジ硬度が上昇傾向にある。今回の特集では、メーカー・ショップ・選手・指導者への取材、そして試打により、ラバー硬度の謎、ハード化現象の謎に迫る。
スポンジ硬度を各社が公表するようになったのは20年ほど前から。まずはスポンジ硬度には個体差がある点、スポンジ硬度がラバー全体の打球感の硬さと必ずしも一致しない点について見ていこう。
徐々に硬度表記が一般化。メーカーで基準は異なる
現在、ラバーの硬さを示す基準値として、各社カタログには「スポンジ硬度」が表記されている。しかし、かつては硬度の数値を表記していたのは一部のメーカーに限られ、「ソフト」「ミディアム」「ハード」という大まかな分類で表記されることも多かった。