日本でただ一人のITTFゴールドバッジ審判員・今野啓〈前編〉教員として大会運営に全力だった日々
               
ラケット振動の謎に迫る〈前編〉弾みや打球感に振動はどう関わるのか
別冊『卓球グッズ2024』掲載
Supervised by
尹重洛YUN Jung Rak

ラケットの弾みや打球感に関わると言われる「振動」。そもそも振動とは何なのか? 
振動が弾みや打球感にどう関係するのか? 韓国・ソウル大学を卒業し、大手自動車メーカーで振動を専門に
研究開発に関わった後、卓球メーカーでラケット開発にも関わった経歴を持つ
“振動のスペシャリスト”尹重洛(ユン・ジュンラク)さんの監修のもと、ラケット振動の謎に迫る。
(この前編ではラケット振動の基礎知識を紹介)
そもそもラケットの“振動”って何?
 ラケットの試打などを行う際、「打球感が硬い」、「手に響く」という言葉をよく耳にする。人によって感じ方はさまざまな打球感だが、その秘密を解き明かすために重要なキーワードが「振動」だ。
 実際に、バタフライは2015年からラケットの打球感を表す際に「ソフト」「ミドル」「ハード」という表示はやめて、新しく「振動特性」という要素を採用。数値化することで、より客観的に打球感を表すようになった。
 では、「振動」とはそもそも何なのだろうか。一般的には、ボールが当たった時にラケットが起こす「揺れ」という認識が強いが、「振動」にもさまざまな要素が詰まっており、弾みにも強く関わっている。
 ラケットの振動については下図で説明しているが、この特集ではさらに深く「振動」について見ていこう。
 
  
  
  
  
  


 
 
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