【用具のこだわり】田村美佳

水谷隼&松平賢二の本音トーク vol.1「サービスはどうすればうまくなるんだろう?」
卓球王国2024年9月号掲載
五輪金メダリストの水谷隼に、青森山田学園中・高時代の同級生、松平賢二がサービスについて質問する対談が実現。その3週間後のアジア選手権日本代表選考会で35歳の松平が優勝を飾った。その時、二人は何を語っていたのか。

全日本選手権大会で10度の優勝。2016年リオ五輪では男子団体銀メダル、シングルスで日本の卓球選手で史上初の銅メダルを獲得。2021年の東京五輪では伊藤美誠との混合ダブルスで金メダルを獲得

協和キリン所属。右シェークドライブ型。12年世界選手権男子団体3位。14年・23年全日本社会人男子シングルス優勝。2024年アジア選手権日本代表選考会優勝
「隼のサービスは、彼が待っているところにしか返せない」(松平)
天才肌の水谷隼と努力型の松平賢二、青森山田時代に切磋琢磨した同期コンビによるスペシャル〝サービス〟対談。世界を相手に戦ったふたりは、サービス時に何を考えているのか。
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●―松平選手から見た水谷さんのサービスのすごさとは?
松平 隼が待っているところにしか返せないんです。彼はボールの飛ばし方がうまいので、たとえば縦回転サービスを出されると本当にストップ以外の選択肢がない。ツッツキもぼくの技術では速い良いツッツキレシーブもできないので、返したとしても全部フォアで打たれそうに思う。結局ストップしかできなくなって、台上で先にうまくナックルで押し込まれて、持ち上げさせられて……という展開になる。