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【アーカイブ】ティモ・ボル「まわりがどう思っていようが自分自身はいつも通りで変わるつもりもないね」

卓球王国2004年1月号掲載

2003年の秋、ドイツのエース、欧州の皇帝として充実した時を迎えていたティモ・ボルのインタビューを行った。
ブンデスリーガを中心にした生活、すでにヨーロッパ、そして世界では、陰りが見えていたスウェーデンにとって代わる存在になっていた。

● ティモ・ボル
1981年3月8日生まれ。ドイツ・ヒュースト出身。史上最年少の15歳でブンデスリーガでプレーするなど注目を浴び、2002年4月のヨーロッパ選手権で21歳にして初優勝。その後、世界ランキング1位に上りつめた。2003年9月のジャパンオープンで優勝。現在、世界ランキング3位(2003年11月時点)。ブンデスリーガ『ゲナン』所属

そのプレースタイルによってベストの年齢は違うだろう。いつが一番タイミングがいいとかは一概に言えない

 21歳にして、ヨーロッパ選手権優勝。ヨーロッパの頂点に立ち、さらに世界の頂点に手をかけたティモ・ボルは、ロスコフ以来のドイツが期待するスーパースターだ。ドイツの卓球ファンが彼に期待したのは世界タイトル。そして世界ランキング1位として迎えたパリ大会。優勝候補最右翼のボルは、2回戦で中国の若手、邱貽可に敗れた。

◇◇

ボル(以下B) パリ大会では世界ランキングが1位だったし、マスコミも騒いでいて、ある種のプレッシャーはあった。でも、それはヨーロッパ選手権の時もそうだったし、それは当たり前のことと受け止めていたんだ。

 ぼくは大きな大会前にいつも故障をする。疲労性のものだけど。邱貽可戦では勝っているはずの試合で、自分がとどめを刺せずに、集中力が持続できずに、やられた。その集中力が切れたのは、故障のために焦りみたいなものがあったのかもしれない。だけど、それは単にひとつの試合で負けたということ。でも、まわりはそうは見てくれない。ドイツに帰ってから、マスコミにいろいろ書かれて、たたかれた。

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