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パリ五輪、男子シングルスの攻防。樊振東の強さと欧州若手の躍進。日本勢の戦い

[男子シングルス]赫々たる王者の風格。樊振東、悲願の金メダル!

重圧を一身に背負いながらも、守らずに攻めの姿勢を貫く

 東京五輪のシングルス決勝で馬龍(中国)に敗れて銀メダルに終わった樊振東。第1シードを後輩の王楚欽(中国)に譲って、第2シードで迎えた今大会。その王楚欽が2回戦でモーレゴード(スウェーデン)に敗れると、中国14億人の期待を一身に背負うことになった。
 準々決勝まで危なげなく勝ち上がり、迎えた張本智和(日本)との一戦。1ゲーム目を張本の強烈なバックハンドに押されて2−11で落とす。2ゲーム目も攻める張本に対して、樊振東は地に足がついておらず、力の入ったボールが打てない。それでも中盤からラリーで押されなくなり、9−9としてから9−10でミドルに来たツッツキをバックドライブでミス。「らしくないプレー」で、このゲームも落とした。

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