[アーカイブ・女王の独白/前編]丁寧「自分だけが狙っているわけじゃないから、苦しい試合が連続してあるのも当たり前」
水谷隼&松平賢二の本音トークvol.2 水谷隼が縦回転サービスを使うようになった理由
卓球王国2024年10月号掲載
五輪金メダリストの水谷隼はパリ五輪でもコメンテーターとして活躍。
その「卓球のカリスマ」に、同級生であり、現役プレーヤーとして活躍する松平賢二が、サービスのコツを根掘り葉掘り聞いてみた。
●水谷隼(みずたに・じゅん)
全日本選手権大会で10度の優勝。2016年リオ五輪では男子団体銀メダル、シングルスで日本の卓球選手で史上初の銅メダルを獲得。2021年の東京五輪では伊藤美誠との混合ダブルスで金メダルを獲得
●松平賢二(まつだいら・けんじ)
協和キリン所属。右シェークドライブ型。12年世界選手権男子団体3位。14年・23年全日本社会人男子シングルス優勝。2024年アジア選手権日本代表選考会優勝
横回転系は選択肢が多くて〝事故りやすい〟(水谷)
6月のアジア選手権代表選考会で優勝した松平賢二。その前に「水谷隼とのサービス対談」が行われ、「勝つ卓球」に徹した成果を試合で見せた。現役を退いた水谷はすべての手の内を教えてくれた。
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松平 隼は何を考えてサービスを出していたんだろう? ずっと疑問だったのは、隼はサービスだけでも点取れるのに、試合中サービスエースを取ろうとしない。自分の攻めやすい3球目、5球目につなげるサービスが多いなと感じる。「得点を狙えるのにもったいないな、なぜあのサービスを出さないんだろう」と思う時があった。縦回転の一番攻めやすいサービスが多いけど、どこに重きを置いているのかなと疑問だった。