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[ワルドナー伝説]vol.2 天才はいかに目覚めたか

『100年にひとりの天才』と称された、ワルドナー(スウェーデン)の半生に迫った書籍『ワルドナー伝説』(卓球王国刊・絶版)。人気を博した1冊を卓球王国PLUSでプレイバック

Text by

イエンス・フェリッカJens Fellke

Translation by

今野昇Noboru Konno

Cover Photo by

高橋和幸Kazuyuki Takahashi

第1章 キング・オブ・テーブルテニス

The King of Table Tennis

第1章 1 卓球王のプロローグ

2 天才はいかに目覚めたか

■ 14歳の時の中国遠征がワルドナーのターニングポイントになった

 「台から離れて中陣・後陣でプレーするというのは単に楽しむためにやっているわけではなかった」とワルドナーは自身の少年時代の説明を始めた。

  「あれはぼくにとって打球感覚を磨く方法でもあった。経験を積みながら、台に近づいても返球がうまくなっていったし、卓球というのは得点するための方法がたくさんあっておもしろいことに気づき始めていた。特に試合ではラリー戦で得点することも大切だけど、心理的な駆け引きで得点できることが大切だということを学んだ」

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