呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
[卓球本悦楽主義17] 当時の雰囲気を味わえる記事、卓球メジャー化への情熱が胸に迫る
〈卓球専門書の愉しい読み方17〉卓球王国2005年5月号掲載
Text by
伊藤条太Jota Ito
雑誌「卓球人」
■ 木戸武二三 編集[昭和二十二年 日本卓球社]※現在は廃刊
当時の雰囲気を味わえる記事
卓球メジャー化への情熱が胸に迫る
戦後間もない昭和22年に創刊された月刊誌である。当時の卓球界には他に「卓球界」「卓球」という月刊誌があったと書いてあるから、本誌を合わせて3つの月刊誌が存在したことになる。
何と言っても今から約60年前の卓球雑誌である。一体どんなことが書かれていたのだろうかと目次を見ると「大会の特集」「一流選手のグリップや用具の紹介」「技術講座」「読者からの質問コーナー」「全国各地の大会結果」と、現在の卓球雑誌とほとんど変わらないではないか。