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[The Lefty ザ・サウスポー]なぜ右利きはサウスポーが苦手になるのか
「左利きの優位性」と「対左の戦術」vol.1 (2022年1月号掲載)
卓球ほどトップ層の中でサウスポーの割合の多い競技はない。
サウスポーはダブルスで有利と言われ、回転の要素を含んだ速いラリーでサウスポーが優位に立つことも多い。
この特集ではサウスポーのトップ選手や、右利きのトップ選手と指導者に登場してもらい、卓球における「左利きの優位性」と「右利きの対サウスポー戦術」を解き明かしてみる。
なぜ右利きはサウスポーが苦手になるのか。約11%が左利きだが、卓球では「左が有利」
※文中表記 右=右利き 左=左利き=サウスポー
日本の人口で左利き(サウスポー)は約11%と言われている。つまり、サウスポーは10人に1人の割合しかいない。ところが、日本の卓球界ではサウスポーの活躍が目立っている。
1980年以降の全日本選手権41大会で男子は63%、女子は34%の割合でサウスポーが優勝している。齋藤清、水谷隼、星野美香という左腕の大選手の優勝回数が多いことも関係するが、それにしても「全日本ではサウスポーが強い」という印象がある。過去10年間の全日本選手権のランカー(ベスト16以上)を見ても、男子26%、女子21%がサウスポーだ。卓球という競技で左(利き)が有利なのは、ラリーが速いために左に慣れていないと回転への対応やコース取りが難しいからだろうか。