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[ワルドナー伝説]vol.4 卓球史の「ザ・ベスト」

100年にひとりの天才』と称された、ワルドナー(スウェーデン)の半生に迫った書籍『ワルドナー伝説』(卓球王国刊・絶版)。人気を博した1冊を卓球王国PLUSでプレイバック

Text by

イエンス・フェリッカJens Fellke

Translation by

今野昇Noboru Konno

Cover Photo by

高橋和幸Kazuyuki Takahashi

第1章 キング・オブ・テーブルテニス

The King of Table Tennis

第1章 1 卓球王のプロローグ

第1章 2 天才はいかにめざめたか

第1章 3 達人と呼ばれる理由

4 卓球史の「ザ・ベスト」

■ スウェーデンのスーパーヒーローはテニスのビヨン・ボルグ

 70年代の終わり。私の少年時代。スウェーデン国内の小さな大会で、私は体育館のメインホールの横の小さな練習ホールで手伝いをしていた。私を含め小さなギャングたちは、どの台で、いつ、どんな試合が行われるかを決める卓球の大会進行の仕事をしていた。

 休憩時間に誰かがランキングリストを持ってきて、ストックホルムの年代別で誰が過去のベストプレーヤーだったのかを話し合っていた。そして、ついには話が発展していき、もっとも世界史に影響を与えた人物は誰だろうという話になった―私は考えた。1番がキリスト、2番がモハメッド、3番がブッダ、次にナポレオン、ヒットラー、毛沢東……。

 日がな一日、大会を手伝っている人たちのランキング話は続いていく。大会に参加していた12歳の少年は試合の順番が来るまで、話に加わった。私は彼に選手の名前やランキングリストを説明する。彼……ワルドナー少年はこう言った。

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