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[卓球本悦楽主義18] 荻村伊智朗が、とことん基礎を掘り下げた、貴重な1冊

〈卓球専門書の愉しい読み方18〉卓球王国2005年6月号掲載

Text by

伊藤条太Jota Ito

「ドゥ スポーツ シリーズ卓球 -はじめて卓球を志す人のために-」 

 ■  荻村伊智朗・著[昭和六十年 日本文芸社] ※現在は絶版

荻村伊智朗が、とことん基礎を掘り下げた、貴重な1冊

 著者の荻村伊智朗は、序文で「この本は、私が今まで書いた九冊の卓球の本の中で、いちばん基礎をほりさげた本です」と書いている。それでなくとも何から何まで書きすぎるくらい書いている荻村が、わざわざこう断るのだから、よほど基礎を掘り下げているのだろうと、いやがうえにも緊張感が高まる。

 読書は、本を置く前に机の上を見て、光が反射する角度でないかを確かめてから、額の前で、光線を左側45度から採るようにします。

 掘り下げすぎである。読書の仕方まで書く卓球の指導書が、どこにあるというのか。

著者の故・荻村伊智朗(左/右は藤井基男)

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