呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
[Goods Story 福岡春菜]メダリストが使った先輩のスペアラケット
別冊卓球グッズ2012掲載 グッズストーリー ~知られざる用具秘話~
他人と違うラケットにラバー。他人と違うプレースタイル。
福岡春菜は「普通でない」ところに自分の居場所を見つけ、自分の生きる道を見つけている。
北京五輪で彼女の右手に握られていたのは、実は先輩である武田明子に借りたラケットだった。
ふくおかはるな
1984年1月25日、徳島県徳島市生まれ。四天王寺中・高を経て、日本大学に入学。世界大学選手権で優勝し、卒業後は中国電力に入社。2006年世界選手権ブレーメン大会では日本の団体メダル獲得に大きく貢献し、08年北京五輪に日本代表として出場した
写真=高橋和幸
武田さんが初めてそのラケットを使ったわけじゃないので、代々受け継がれたラケット 。これは骨董品ですね
左右非対称のいびつな一本のラケット。
フォア面を上にして俯瞰すると、左側が大きく削られているのがわかる。これは、北京五輪の舞台で、福岡春菜が握っていたラケットだ。
彗星のごとく国際大会へデビューして、2004年の世界大学選手権で3人の中国選手を倒して優勝。2006年世界団体選手権ブレーメン大会では日本のメダル獲得に大きく貢献し、08年北京五輪の日本代表にまで駆け上がった福岡。