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【インターハイ王者インタビュー】小野泰和「チームのみんなで勝ち取った優勝だと思っています」

卓球王国2024年11月号掲載

Interview by

中野正隆 Masataka Nakano

 今夏のインターハイ男子シングルスを制し、出雲北陵高卓球部20周年という節目の年に、悲願の全国制覇を成し遂げた小野泰和。その豊富な運動量を活かしたフットワークと強烈なフォアハンド、そして気迫を全面に押し出したプレーで同年代のライバルたちを次々となぎ倒した。
 しかし、小野のインターハイはすべてが順調だったわけではない。選抜王者として初優勝を狙った学校対抗では準決勝で敗退。敗戦後は涙を見せ、しばらくベンチから動けなかった。
 小野が高校最後の夏に経験した涙と笑顔のインターハイ。激闘の5日間を振り返ってもらった。

小野泰和 ◉ おの・だいと
2006年6月29日生まれ、京都府出身。左シェーク両面裏ソフトドライブ型。小学生時代は全日本カブで3位。出雲北陵中・高に進学し、1年生から主力として活躍。今年のインターハイではシングルス優勝、学校対抗とダブルスでは3位入賞を果たした

チームメイトが応援してくれて本当に心強かったです

●─インターハイが終わってから2週間ほど経ちましたが、周りの反応はどうですか?

小野 知り合いの方々からは「おめでとう」と声をかけていただきました。試合直後は優勝した実感があまりなかったのですが、そのように声をかけていただく中で少しずつ優勝した実感が湧いてきました。

●─3年生として最後のインターハイでしたが、目標はどこに置いていましたか?

小野 三冠を目標にしていました。もちろんプレッシャーもありましたが、思いっ切りプレーしようという気持ちで準備をしていました。

●─迎えたインターハイ、選抜王者として臨んだ学校対抗では惜しくも準決勝で遊学館(石川)に敗れました。

小野 学校対抗では、ぼくは常に前半で出場していて、チームに勢いをつけるという点でも絶対に勝たないといけない立場でした。
 ただ、準決勝では「勝ちたい」という気持ちが強くなるあまりにプレーが消極的になってしまったり、相手の勢いに押されてしまった。緊張した場面でも思いどおりのプレーができるように練習しておかなければいけなかったと感じています。

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