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[The Lefty ザ・サウスポー] サウスポー恐怖症でスランプに陥った全日本チャンピオン渡辺武弘 

「左利きの優位性」と「対左の戦術」vol.4(2022年1月号掲載)

卓球ほどトップ層の中でサウスポーの割合の多い競技はない。
サウスポーはダブルスで有利と言われ、回転の要素を含んだ速いラリーでサウスポーが優位に立つことも多い。
この特集ではサウスポーのトップ選手や、右利きのトップ選手と指導者に登場してもらい、卓球における「左利きの優位性」と「右利きの対サウスポー戦術」を解き明かしてみる。

左利き恐怖症でスランプに陥った渡辺武弘・元全日本チャンピオン

オールフォアの形になり、スランプ。バックサービスからフォアサービスに変えて、全日本優勝

 21年10月から女子ナショナルチーム監督に就任した渡辺武弘(中部大学)。左利きでありながら、現役時代に「サウスポー恐怖症」に陥り、それによってスランプになった経験を持っている。

 全国中学校大会で優勝し、熊谷商高ではインターハイ三冠王。明治大を経て、協和発酵(現・協和キリン)に入社。全日本選手権では男子ダブルスと混合ダブルスで計8回優勝するも、シングルス優勝を目指す過程で「サウスポー恐怖症」でスランプに陥ったが、後に克服して全日本チャンピオンに上り詰めた。なぜサウスポーの渡辺が「サウスポー恐怖症」になり、どう克服したのかを聞いてみた。

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