呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
水谷隼、今明かされる「全日本の真実」。王座陥落。14歳の張本に決勝で敗れ、人生最大の悔しさを味わう
卓球王国2024年5月号 vol.12
Text by
水谷隼Jun Mizutani
世界卓球で敗れ、プライドが傷ついた張本戦。そのリベンジは全日本決勝と思った瞬間、ボールが見えなくなった
2018年1月の全日本卓球。精神的にはかなり良い状態で臨んだ全日本だった。
準決勝の松平健太戦までほぼすんなりと勝ち進んでいた。決勝の相手は14歳ながら大島祐哉、森薗政崇などを破って上がってきた張本智和だった。
2018年1月 全日本選手権男子シングルス準決勝
水谷隼 4(11-5、11-8、11-8、12-10)0 松平健太
前年の5月の世界卓球・デュッセルドルフ大会で肩を傷めていたとはいえ、2回戦で張本智和と同士討ちとなり、この時はまだ13歳だった張本に負けるという屈辱を味わっていた。