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[特集・石川佳純]「私が勝てるとしたら、練習をやってやって『これでどうだ!』というやり方しかない」2012年 

卓球王国2012年3月号掲載

2011年に17歳で日本の頂点に立った石川佳純(全農)。さらに、ロンドン五輪の代表切符も手にした彼女は、遠征を続けながら、実力をつける努力を重ねてきた。汗を流し、もがき苦しむことさえ、楽しいと思える10代。すべてはロンドン五輪のために。
写真=高橋和幸 

Interview by

今野昇Noboru Konno

 

これから上に行くためには、もう一回基本的な部分を見直して、練習をしたいと思っています

  2011年の1年間で海外の19大会に参戦した石川佳純。

 足で稼いだ世界ランキングは8位にまで上がり(12年1月)、日本選手としても最高位につけている。

 思えば1年前(2011年)の全日本選手権では17歳で初優勝を飾り、5月の世界選手権ロッテルダム大会(個人戦)では、五輪出場権を巡り、福原愛、平野早矢香と熾烈なデッドヒートを演じ、ロンドン行きの切符を自らの手でつかみ取った。

 全日本選手権で頂点に立ったことさえ通過点として感じ、顧みることも、感慨にふけることもなかった。参戦した試合の数はひたすら五輪のために前を向いて歩き続けた証と言えるかもしれない。

 金メダルを狙った昨年(11年)12月の世界ジュニア選手権では、前回銀メダルの石川は団体もシングルスでも良いところなく敗れ去った。そして、その反省を練習の汗に変えた。

 ロンドン五輪まで、残すところ半年あまりとなった。世界ジュニア、プロツアーファイナルの遠征を終え、帰国した12月上旬の東京で、彼女は疲れも見せずに、語り、楽しく写真撮影を終えた。1カ月後に控えた全日本選手権のディフェンディングチャンピオンという重圧は、彼女の表情から微塵も感じられなかった。

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