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【セカンドキャリア】川越真由・後編「今は指導者という仕事をやらせてもらったことに感謝しています。天職だと思っています」

[現姓:岸/世界選手権メダリスト・明誠高校女子監督]

卓球王国2024年12月号掲載 vol.17

全国制覇していくエリート選手、川越真由。その後、素晴らしい環境だったミキハウスを飛び出し、たくさんの方のサポートを受けながら、世界選手権でのメダル獲得。そして結婚した後に、指導者の道を歩む。
仲の悪かったアッコちゃんとは40年の付き合い。親友であり、戦友。「アッコちゃんを一番わかっているのは私で、私を一番知っているのはアッコちゃん。大事な時、困った時には必ず連絡します」という仲だ。
卓球という競技と戦い、そして卓球を愛する川越真由のインタビューの後編である。

Text by

今野昇Noboru Konno

[かわごえ・まゆ(現姓きし・まゆ)]
1979年7月9日生まれ、大阪府平野区出身。仲良桜クラブで卓球を始め、全日本カブ、ホープスで優勝。四天王寺中2年で全国中学校大会のシングルス優勝、高校1年で全日本ジュニア優勝、四天王寺高時代にインターハイの団体・ダブルス3連覇。武田明子と組んだダブルスでITTFプロツアーファイナル準優勝、2001年世界選手権大阪大会ではダブルスでメダルを獲得した。結婚後に島根県に移り、明誠高女子卓球部、明誠U15の監督を務めている

国体で島根県の少年女子を率いた岸真由

 

本当にたくさんの方に支えられた。感謝の気持でいっぱい

「卓臣さんと結婚したことがすごく良かったと思います。結婚してなかったら卓球が嫌いなままで終わっていました」と川越真由は語った。
エリート選手として高校までは全国タイトルを獲り続けていた。しかし、その後、シングルスでタイトルを獲れなかったことが川越真由のコンプレックスとなっていった活路を見出したのは竹田明子とのダブルス。そして2021年世界選手権でダブルスの銅メダルを獲得した、その後に岸卓臣(現島根・明誠高総監督)と結婚し、島根に移る。

そこで川越真由は全く違う卓球の世界に触れることになる。楽しいと思えなかった卓球だったが、子どもたちを指導するうちに「天職」と思えるほど好きになった。

◇◇

  29歳の時に長女を出産、その後、次女。ふたりとも卓球をやっていて、上の子は全日本ジュニアに代表が決まりました。

 私は大学にも行ってないし、卓球しかしていないから、社会人になっても人としての自信を持てなかったんです。四天王寺・ミキハウス時代は生きるか死ぬか、「負けたら死ぬ」くらいの気持ちで卓球をやっていましたが、卓臣さんと結婚したことがすごく良かったと思います。結婚してなかったら卓球が嫌いなままで終わっていました。

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