呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
[クローズアップ]ラージボールよ、もどっておいで。
卓球王国2024年12月号掲載
初心を忘れ、競技志向に突っ走ったツケを誰が払うことになるのだろう。今一度スタート地点に戻りませんか
競技志向、コロナ禍、運営者の高齢化などの理由でラージボール人口が減少している。もう一度、この競技を立ち上げた先人のアイデアとエネルギーを思い起こしてみよう。 2024年9月号で書いた「卓球の普及」について、今回はラージボールの視点から考えてみる。
Text by
今野昇Noboru Konno
「ラージボール人口が減っている」。コロナ禍での競技者減少、競技志向が強まった影響か
ラージボールのふたつの全国大会(全国ラージボール大会・全日本ラージボール選手権)の開催前から気になる情報が入ってきた。「ラージボール人口が減っている」という話だ。
ラージボール愛好者でも、硬式の40㎜ボールであっても競技者として協会に登録するのは同じなので、正確なラージボール人口は不明だ。およそ2~3万人程度かと推測している。多くはないが、重要な競技人口である。なぜなら日本の社会が超高齢化に向かっていく中で、高齢者が楽しめるラージボールにはさらなる普及の可能性があるからだ。