呉光憲の申裕斌への手紙「申裕斌だったらできるよ。申裕斌らしくプレーすればいいよ」。彼はパリに爪痕を残し代表チームを去った
【メンタルってなんやねん!】ほめるタイミング、叱るタイミング
卓球のメンタルって「なんやねん」
卓球王国2024年12月号掲載
Text by
岡澤祥訓Yoshinori Okazawa
●メンタルトレーナー 岡澤祥訓(おかざわ・よしのり)
奈良教育大名誉教授。卓球の日本代表、プロ野球、柔道などの競技でメンタルトレーナーを務めている
正のフィードバック「ほめる」と、負のフィードバック「叱る」
「ほめる」と「叱る」というのは、ある結果を肯定するのか否定するのか、ということです。これは心理学では「フィードバック」と言われています。
私が大学の教員をしている時、大学生がパーシュートローターという、レコードプレーヤーのような回転する円盤上にある小さな目標にペン先がのると電気が通じるような装置を使って実験しました。
その時に、うまくいった時に音を鳴らす(正のフィードバック)、失敗した時に音を鳴らす(負のフィードバック)ということをしたら、正のフィードバックをしたほうが結果は良かったのです。