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[荻村伊智朗没後30年]22歳で世界チャンピオン、33歳で協会理事、48歳で専務理事、55歳でITTF会長 

<世界卓球界の偉人>「日本にはオギムラがいた」 Vol.2

OGIMURA, Ichiro

若くして彼の才能はとどまることを知らなかった。
荻村伊智朗は都立西高1年で卓球を始めている。しかし、野球、体操という身体を操る素地は十分だった。知性を活かしながら体を動かし、熟練の技術を発揮し、相手との駆け引きがある卓球は「オギムラ」にとって最適な競技だっただろう。
卓球選手として、日本、そして世界の頂点に立ち、引退後は指導者としての能力も発揮するが、荻村がやるべきはスポーツ外交官としての世界的な仕事だった。
しかも、卓球のボールで世界中の人と人をつなぐ壮大なタスクを、自らに課したのだ。

1987年世界選手権ニューデリー大会での国際卓球連盟会長選挙で現職のロイ・エバンスを破り、会長に就任した荻村伊智朗

14歳で国際通訳養成所に通い英会話を学ぶ。世界選手権では選手兼通訳だった

荻村伊智朗<略年譜>

1932年(昭7)6月25日 父・素男、母・美千枝の長男として静岡県伊東市に生まれる

1935年(昭10・3歳) 3月20日 父32歳で死去

1940年(昭15・8歳) 小学2年で東京・三鷹市へ引っ越し、三鷹第四小学校に転校

1945年(昭20・13歳) 都立第十中学校に入学

1946年(昭21・14歳) 国際通訳養成所に通い英会話を学ぶ

1948年(昭23・16歳) 都立西高校に入学。卓球を本格的に始める

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