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[特集・石川佳純]2014年、3年ぶりの優勝と決意「勝つことでしか気分転換はできない」 

卓球王国2014年4月号掲載[全日本チャンピオンインタビュー後編]

2012年ロンドン五輪で団体で銀メダルを獲得した石川佳純。
心身ともに伸び盛りの時期を迎えていた。日本のエースとして全日本選手権で優勝して、2014年4月の世界選手権を迎えようとしていた。
その先にあるのは2016年のリオ五輪。世界ランキングで決める五輪代表のためのレースはすでに始まっていた。
このインタビューは2014年全日本選手権での「チャンピオンインタビュー」である。
 

2014年1月の全日本選手権で優勝した石川佳純の目から涙がこぼれた

石川佳純●いしかわ・かすみ
1993年2月23日生まれ、山口県出身。四天王寺高卒、全農所属。13歳の時に全日本選手権でベスト4入り、平成22年度全日本選手権で初優勝、平成25年度の同大会で2度目の優勝を果たした。09年世界選手権ではシングルスベスト8、12年ロンドン五輪では団体銀メダルを獲得し、シングルスでも日本人初の準決勝進出を果たした。世界ランキング10位(14年1月当時)

interview by

今野昇Noboru Konno

ロンドンが終わりじゃないし、そこがスタートです。すごく楽しかったし、またあそこでやりたいと思いました

 男子のトップ選手に混じり、練習に励む石川。新たな挑戦は、世界のトップを狙う彼女のブレークスルー(突破口)になるかもしれない

 09年世界選手権横浜大会では16歳にしてベスト8に入り、12年のロンドン五輪ではシングルスでは日本人として初めて準決勝に進出した。世界のトップへの階段を一段ずつ上っていると思いきや、去年のパリの世界選手権では3回戦で沈み、その後の国際大会でも満足のいく結果を残せないでいた。

 階段を上ったり降りたりしつつ、高みに上る時の空気の薄さも実感しながら、もがいていた石川佳純。彼女にとって、今回の全日本優勝は階段を再び駆け上がっていくきっかけになるかもしれない。

◇◇

●―2012年ロンドン五輪の後に、狂騒というかずいぶん騒がしい雰囲気だったと思うけど、それも遠い昔のことのように思ったりしますか?

石川 あれから1年半ほど経っていると思えないですね。あっという間ですね。もう半分来て、今度はリオという感じで、ロンドンはかなり昔のようにも思えます。

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