[今野の眼]日本代表やメダリストは消耗品ではない。なぜ彼らは協会の要職に就かず、強化のトップに入らないのか
[クローズアップ]「全日本ユース選手権」創設へ舵を切ろう!
卓球王国2025年1月号掲載
全日本分離開催は2年で打ち切るべき。切り離すのはダブルスではなくジュニアではないのか
年が明けると前代未聞の全日本分離開催が待っている。最低2年間の東京(シングルス・ジュニア)と愛知(ダブルス)での開催が決まっているが、ダブルスではなくジュニアを切り離し、「全日本ユース選手権創設」へ向けて動き出すべきだろう。
Text by
今野昇Noboru Konno
海外でも国内の他競技でもシニアとジュニアを同時にやっている競技団体はあるのだろうか
1月の全日本選手権が近づいている。今になって、東京での一般シングルスとジュニア、愛知県でのダブルスという史上初の分離開催に不満が高まっている。
ダブルスにはトップ選手があまり出場しないとか、あまりにも長過ぎる日程(両方出た場合)と2倍近い経費に選手や指導者などは苦労し、メディアは、場合によってはダブルスをスキップ(取材なし)する可能性もある。
そもそも1週間という日程を要していた全日本選手権。準備日を入れれば実質的には会場を8日間押さえなければいけない。そして後半のテレビ放映を考慮して、途中の試合日程がいびつなものになっていた。その結果の分離開催で、この大会が選手主体なのか、テレビ主体なのか(もちろんテレビの露出も放映も人気面を考えれば重要)、運営者主体なのか、よく、見えない。