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真説 卓球おもしろ物語17【世界を動かした「ピンポン外交」、小さなピンポン球が地球を動かした】

〈その17〉卓球王国2021年11月号掲載

Text by

伊藤条太Jota Ito

卓球史研究家・卓球コラムニストの伊藤条太氏が、独自の視点で卓球史を紹介するこのコーナー。今回は、1971年・世界選手権名古屋大会。大会期間中に世界を揺るがした大事件、「ピンポン外交」の背景と人間ドラマを紹介する。

参考文献:『ピンポン外交の陰にいたスパイ』ニコラス・グリフィン、『米中外交秘録』銭江、『ピンポン外交の軌跡』森武、『卓球レポート』1999年12月号アダム・シャララ インタビュー

小さなピンポン球が地球を動かした

 中国が6年ぶりに世界選手権に参加し、その実力が依然として世界のトップレベルにあることを示した1971年世界選手権名古屋大会だったが、その期間中、世界を揺るがす大事件が起きていた。卓球選手同士の交流がきっかけで、国際情勢まで変わることになった、いわゆる「ピンポン外交」である。

1971年世界選手権名古屋大会開会式
写真提供=卓球レポート/バタフライ

6年ぶりの世界選手権参加となった中国チーム
写真提供=卓球レポート/バタフライ

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