【セカンドキャリア】塩野真人「全国を回りながら愛好者とボールを打つのは本当に楽しい。これからも卓球の楽しさを伝えていきたい」
[全日本実業団チャンピオン]リコー卓球部に見る卓球と仕事の両立<後編>
卓球王国2025年1月号掲載
2024年9月の全日本実業団選手権大会で優勝したリコー(東京)卓球部。創部は1958年なので、66年という古い伝統を持つチームだ。関連会社は世界中に242社、従業員は約8万人という巨大なグローバル企業だ。その中で、定時まで仕事をした後に練習する体制を守り続けるリコー卓球部。プロ卓球選手が急激に増える中で企業スポーツの本質を見据(みす)えながら卓球に打ち込む卓球部員たちを通して見える「卓球と仕事の両立」とはなにか。
Text by
今野昇・柳澤太朗Noboru Konno & Taro Yanagisawa
小野寺翔平
入社2年目
●おのでら・しょうへい
2000年5月3日生まれ、宮城県出身。専大北上高から中央大に進学し、22年全日本学生準優勝、24年全日本選手権ベスト16。右シェーク両面裏ソフトドライブ型
「皆さんに勇気と感動を与えられるよう、仕事と卓球の両方で結果を出していきたい」
リコーに入社する際、いろいろな選択肢がある中でたくさんの方に話をうかがいながら、仕事と卓球の両立を選択しました。自分がここで頑張ると決めた以上は、この環境でベストを尽くす。勝っても負けても自分でしっかり責任を取る。それは意識しています。