【今野の眼】なぜ1日1試合でもトップ選手たちは故障や体へのダメージを感じるのか
【アーカイブ・私のターニングポイント】平野早矢香「全日本ジュニア優勝。それまでは優勝できないことがコンプレックスだった」
2013年6月号掲載[選手を変える岐路がある。選手はなぜその道を歩んだのか]Vol.4
選手には岐路(ターニングポイント)がある。「もし、あの時、あの試合で勝っていなければ」「もしあの人に出会っていなければ」今の自分はないと言う。
それは偶然なのか、それとも必然だったのか。トップ選手が自分の道を決めたターニングポイントは何だったのか。
Text by
平野早矢香Sayaka Hirano
優勝を意識していなかったのに、気がついたら表彰台に上がっていたのです。何より、一番の収穫は「自信」でした
私のターニングポイントはまず全日本選手権でのジュニア優勝です。高校1年、15歳の時です。
それまで、私は全国大会でも2位、3位、ベスト8の多い選手でした。優勝できないことが私自身のコンプレックスでした。確かに、私の年代には強い選手がたくさんいたのですが、それらの壁を越えて優勝することができずにいたのです。