【今野の眼】なぜ1日1試合でもトップ選手たちは故障や体へのダメージを感じるのか
【アーカイブ・私のターニングポイント】田㔟美貴江「千栄石さん、田㔟との出会いで卓球への意識が変わった」
2013年6月号掲載[選手を変える岐路がある。選手はなぜその道を歩んだのか]Vol.5
選手には岐路(ターニングポイント)がある。「もし、あの時、あの試合で勝っていなければ」「もしあの人に出会っていなければ」今の自分はないと言う。
それは偶然なのか、それとも必然だったのか。トップ選手が自分の道を決めたターニングポイントは何だったのか。
Text by
田勢美貴江Mikie Tasei
千栄石さんによって私の卓球観は全く変わりました。それは「世界で戦う」という具体的な目標ができたこと
私には節目節目でターニングポイントがありました。地元の福島国体があったので中学・高校と強化訓練を受けたことも幸いでした。そして淑徳大学に進んで、そこで韓国の千栄石さん(世界選手権優勝監督・元韓国卓球協会会長)に出会いました。これが大きなターニングポイントです。千さんによって私の卓球観は全く変わりました。それは「世界で戦う」という具体的な目標ができたことです。世界という目標を持つことで卓球に対する意識、練習に対する姿勢が変わりました。