【今野の眼】なぜ1日1試合でもトップ選手たちは故障や体へのダメージを感じるのか
【今野の眼】なぜ1日1試合でもトップ選手たちは故障や体へのダメージを感じるのか
卓球王国独占記事
Text by
今野昇Noboru Konno
五輪という特別な舞台が、選手たちの体や動きを変えてしまうのだろうか。普段とは異なるプレーを引き出し、その結果、選手が故障してしまう
オリンピックの卓球競技では、基本的に1日1試合のスケジュールが組まれる。最近のWTTスマッシュやチャンピオンズ大会でも、同様の形式が採用されている。団体戦の場合、1日2試合を行う選手もいるが、それでも1日1試合が基本だ。一方で、町の卓球愛好家たちはオープン大会で数試合をこなすことが一般的であり、「たくさん試合ができる大会に出たい」と考える人も多い。
しかし、1日1試合という少ないスケジュールであっても、オリンピックに出場した選手の中には故障を抱える者がいる。彼らは日常的に入念なフィジカルトレーニングを行っているにもかかわらず、故障を避けられないのだ。日本の早田ひなや韓国の申裕斌もその例で、早田は左腕を、申は肩を痛めた。