【今野の眼】なぜ1日1試合でもトップ選手たちは故障や体へのダメージを感じるのか
【アーカイブ・私のターニングポイント】佐藤利香「中学と高校での転機。そしてすべてが刺激的だった世界選手権」
2013年7月号掲載[選手を変える岐路がある。選手はなぜその道を歩んだのか]Vol.9
選手には岐路(ターニングポイント)がある。「もし、あの時、あの試合で勝っていなければ」「もしあの人に出会っていなければ」今の自分はないと言う。
それは偶然なのか、それとも必然だったのか。トップ選手が自分の道を決めたターニングポイントは何だったのか。
Text by
佐藤利香Rika Sato
卓球人生の中ではこれらの3回のターニングポイントが重要な節目になりました
私のターニングポイントは3回あります。
まず1回目は中学1年の時に全国規模の合宿で田中拓さん(元全日本監督)さんに怒られたこと。私は中1の春から卓球を始めたのですが、仙台(宮城)の大会で目にする地元のヒーローだった村上力さんの卓球に憧れて、卓球を始めたばかりなのにロビングを使って、曲げたり伸ばしたりと遊びの延長のような卓球をしてました。それはボールに回転をかけること、ドライブを打つ感覚を身につけるのに大いに役に立ちました。女子の中学生ではロビングは大いに効いたのです。県大会でベスト8、東北大会ではレシーブからロビングしたりと、あれよあれよという間に優勝しました。