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佐藤瞳&橋本帆乃香 『WTTファイナルズファイナルズ 女子ダブルス優勝』インタビュー

卓球王国2025年2月号掲載

日本開催の国際大会に出場したのは実に5年ぶり。
WTTファイナルズ福岡の女子ダブルス出場権を
ギリギリで獲得した佐藤瞳と橋本帆乃香は、
中国ペアを連破すると、決勝で同士討ちを制して優勝を飾った。
世界最強のカットペアが福岡での激闘を振り返る。

Interview by

中川 学MANABU NAKAGAWA

さとう・ひとみ
1997年12月23日生まれ、北海道出身。小学2年から卓球を始めて、小学6年で全日本ホープス2位に入る。地元の尾札部中で全中のシングルスで優勝。高校も北海道の札幌大谷高に進学し、インターハイ2位。高校卒業後にミキハウスに入り、2019年世界卓球では橋本帆乃香と組んだ女子ダブルスで3位に入る。守備範囲の広いカット型として、国内外で活躍中。ミキハウス所属。
世界ランキング79位(12月10日現在)

はしもと・ほのか
1998年7月5日生まれ、愛知県出身。祖父、父親が経営するタクシンスポーツは実家であり、祖父が指導する卓伸クラブで5歳から卓球を始める。四天王寺羽曳丘中時代に全中で団体3連覇、全日本カデットで単複ベスト4に入る。四天王寺高ではインターハイのシングルスで2位。2016年全日本選手権3位。19年世界卓球で佐藤瞳とのダブルスで3位。カットとバックハンド攻撃など幅広いプレーが魅力。ミキハウス所属。世界ランキング32位(12月10日現在)

華麗なカットと反撃で中国ペアを連破。世界で勝てる最強カットペア

 WTTファイナルズ福岡のインフィニティアリーナ。佐藤瞳と橋本帆乃香のふたりは、華麗なカットとアグレッシブな攻撃を武器に、ライトアップされたセンターコートを支配して優勝。WTT女子ダブルス年間王者の称号を手にした。
 特筆すべきは、優勝までの3試合中、2試合で中国ペアを破っていることだ。「カットのほうが中国に対しても勝ちやすいと思っている」と橋本が自信をのぞかせると、佐藤は「今回の結果で自分たちの可能性がより見えてきたので、まだまだ上を目指したい」と飛躍を誓った。

●─WTTファイナルズ福岡の女子ダブルスの優勝おめでとうございます。それぞれ振り返ってもらえますか?
佐藤瞳(以下・佐藤) ドローで初戦の相手が孫穎莎選手と王芸迪選手のペア(ともに中国)に決まって、ここが大きな壁になると思いました。この初戦を勝てたことが勢いになって優勝までいけたと感じています。優勝できたことは本当にうれしかったです。
橋本帆乃香(以下・橋本) ギリギリで出場が決まったので、まずは出られたことにうれしさがありました。ドローが決まった時はまさかと思いましたが、せっかくのチャンスだと気持ちを切り替えて、世界ランキング1位と3位のペアとの対戦を楽しんでやろうと臨みました。(優勝の)チャンスはゼロではないと思っていましたが、本当に優勝できるとは思っていなかったので、まだ実感が湧かないです。
●─ファイナルズの出場はいつ頃に決まったのですか?
橋本 繰り上がりで出場できるという連絡をもらったのが11月中旬でした。
佐藤 中国ペアの上位ランカーで同じ選手が重なっているペアがあったので、どちらかのペアは出ることができないので、自分たちに(出場の)チャンスがあるのかなとは思っていましたが、決定したのは大会直前でした。

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