佐藤瞳&橋本帆乃香 『WTTファイナルズファイナルズ 女子ダブルス優勝』インタビュー
社会人王者:有延大夢「『蹴落としていく』という感覚から『その人たちの分も背負う』感覚に変わった」
有延大夢[T.T彩たま]
今年の全日本社会人男子シングルスを制した 30歳の有延大夢。「選手として」より輝ける場所を追い求めて、Tリーグでは6シーズンプレーした琉球から T.T彩たまに移籍。移籍後は難しい時期もあったというが、10月上旬に行われた国民スポーツ大会が転機となった。 (卓球王国2025年2月号掲載)
Text by
永尾垣En Nagao
なんだこの組み合わせ? って感じで、大会直前まで組み合わせはしっかり見ませんでした
●─少し時間が経ちましたが、全日本社会人優勝おめでとうございます! 周りからの反響はどうでしたか?
有延大夢(以下・有延) 思っていた以上にみんなから連絡が来ました。「祝勝会やろうよ」とか、お祝いの言葉もたくさんもらいました。
●─今回、大会にはどのような気持ちで臨みましたか?
有延 チャンピオンになった人って、こういう時、だいたい「この大会に出場した誰よりも優勝したい気持ちが強かった」みたいなこと言うじゃないですか。
●─言われてみれば、確かに多いかもしれないですね(笑)
有延 でも、ぼくは組み合わせを見た時、相当厳しいと思いました。優勝できるなんて、そんな気持ちは一切湧かなかったというか……。