【アーカイブ】水谷隼&石川佳純の対談「王者、恐るべし。」 vol.1
求む、卓球界の優秀な人材。今の日本にはなぜ「柳承敏」や「荻村伊智朗」のような人物がいないのか
卓球王国PLUS独占記事「今野の眼」
Text by
今野昇Noboru Konno
韓国のスポーツ組織の頂点に立った柳承敏はまだ43歳。かつて国際卓球連盟のトップに立った荻村伊智朗
1月14日に韓国オリンピック委員会(大韓体育会)の会長選挙で、元国際オリンピック委員会(IOC)委員であり、前韓国卓球協会会長の柳承敏氏が会長に当選した。これは卓球界にとって非常に喜ばしいニュースである。しかも、柳氏は43歳という若さで韓国のスポーツ組織のトップに立った。
柳承敏は14歳で世界選手権に初出場し、17歳でアジアジュニア選手権で優勝、22歳でアテネ五輪において金メダルを獲得した。その後、30歳で現役を引退し、34歳の時には国際オリンピック委員会のアスリート委員に当選。2019年には韓国卓球協会の会長に当選し、現在は韓国オリンピック委員会の会長として活躍している。この韓国オリンピック委員会は、日本のJOC(日本オリンピック委員会)と同様の組織であり、国際オリンピック委員会の傘下にある。柳承敏は43歳という若さで韓国のスポーツ組織のトップに立った。