[フランス革命]自由なる創造者、ルブラン兄弟のインタビュー
卓球王国2025年3月号掲載vol.2 ルブラン兄弟インタビュー<後編>
今、世界中の選手や指導者が訪れたい場所、それはフランスのモンペリエだ。そこにはルブラン兄弟が創造性を磨く練習場がある。ルブランが行う練習の真髄、そして考え方を兄弟が説明し、彼らを育てたナタナエル・モランコーチが語る。
ルブラン兄弟のインタビューから読み取れるもの、それこそが「フランス革命」なのだ。
Interview by
今野昇Noboru Konno
常識なきルブラン卓球の秘密
オリンピック後に起こったのはすべてがびっくりすることばかりなんだ︱Felix
●ーオリンピックの後、フランスでは卓球ブームが起きていると言われてるね。首相官邸に呼ばれたり、テレビ出演、新聞の取材、そして数多くの祝福のパーティーがあって、大騒ぎだと聞きました(笑)。
アレクシス・ルブラン(以下・AL)オリンピックの後は卓球が爆発的な盛り上がりを見せて、ぼくらの生活が一変した感じがする。お祝いのイベントでは、どこに行っても8000人ほどの人々が一緒に祝ってくれるのはなんとも言えない感じだね。楽しみながらみんなと喜びを共有しているんだ。
この瞬間は二度と経験することはないかもしれないし、この素晴らしいチームと一緒にこの感動を共有できたことを一生忘れないと思うな。
フェリックス・ルブラン(以下・FL) オリンピック後に起こったのはすべてがびっくりすることばかりなんだ。フランスでは急に卓球の人気が出て、今はたくさんの人が卓球を楽しんでいる。オリンピックだけでなく、その前の準備期間やその後の数カ月間も素晴らしいものだった。だから試合以上に、オリンピックの後に体験したことや、たくさんのファンとの交流を思い出すことが多い。それがオリンピックなんだなと感じるね。