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【セカンドキャリア】渡邊隆司「指導者として思うのは、『感謝の気持ちを持つ選手、そして工夫ができる選手』になってほしいということですね」

[全日本選手権ベスト16・木下アカデミーGM兼女子監督]

卓球王国2025年3月号掲載 vol.20

左腕から繰り出すフォアドライブ連打を武器に、ジュニア時代から全国大会で活躍。中央大時代に全日本選手権でベスト16に入り、スウェーデンリーグにも参戦した渡邊隆司。指導者としては日本卓球協会に籍を置き、多くのカテゴリーの指導者の教えに触れた。現在は木下アカデミーのGM兼女子監督。かつて教員を志した渡邊は、人間教育の大切さを説く。

Text by

柳澤 太朗Taro Yanagisawa

[わたなべ・たかし]  
1980年7月21日生まれ、福島県出身。富久山卓球クラブで小学1年時に卓球を始め、帝京安積高時代に全日本ジュニアベスト8、インターハイ男子学校対抗3位、中央大4年時に全日本選手権ベスト16。スウェーデンリーグで1シーズンプレーした後、東京アートでもプレーした。2008年から日本卓球協会に入り、17年から女子JNT・HNT監督。現在は木下アカデミーでGM(ジェネラルマネージャー)兼女子監督を務める。

堅苦しい指導者と思われるかもしれないけど、「人間教育」は大事にしたいですね

 高校時代、男子JNT(ジュニアナショナルチーム)の合宿で、渡邊隆司はノートとペンを手に当時男子NT監督だったソーレン・アレーンの部屋を尋ね、片言の英語で「練習方法を教えてほしい」と質問した。「弱くてもやる気はあった」という選手時代。積極的な行動が引き寄せた人との繋がりが、渡邊の卓球人生を作ってきた。

◇◇

 ぼくは福島県の郡山市出身で、小学1年生の時に富久山卓球クラブで卓球を始めました。代表の深谷秀三さんに卓球を教わって、中学も地元の郡山二中に進学。練習は主に富久山卓球クラブでやっていました。
 高校は帝京安積高に進学し、熊谷勝明監督も熱心に指導してくれました。高校2年の全日本ジュニアでは同期の今福豊が3位で、ぼくがベスト8。高校3年のインターハイでは男子学校対抗で3位に入りました。
 中央大に進んだのは、矢島(淑雄)さんや板垣(孝司)さん、入山(浩治)さんが活躍しているのを卓球雑誌で見て「カッコいいな」という憧れがあったから。卒業生で教員になっている方が多かったのも選んだ理由のひとつです。ぼくも高校の卓球部で指導したいと思って、地理歴史公民の教員免許を取りました。

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